担当:コンサルタント 桑名淳一
この春から社会人デビューですね。 今の心境をお聞かせください。
人生の大半を占めていた学生時代が終わるということで感慨深いものがありましたが、入社した現在は上手く気持ちを切り替えることができています。私は個人的に迷いの多い就職活動を経てきたので、目指すべき姿が固まったことでかえって腹が据わったのかもしれません。慎重な性格ゆえ慣れない仕事への不安はあるものの、それを拭い去るべく毎日自らの行いを反省し、ひとつでも多くを吸収しようという前向きな姿勢で過ごしています。
クロスフィールドに入社してみて、会社の雰囲気はいかがですか?
第一にメリハリのある職場だと思います。各プロジェクト先では緊張感のある場面も多いでしょうが、夜オフィスに戻ってくる先輩方はとても和やかでリラックスした雰囲気です。そこには良い仕事をするための秘訣があるような気がします。また、すべての社員同士が互いに顔の見える関係にあり、会社全体での懇親会を通して親密で一体感のある空気が伝わってきました。私自身既に多くの先輩とお話しし、そのたびに親身なアドバイスを頂いて有難い限りです。
新人研修はいかがでしょうか?感想を教えてください。
率直に面白いです。会計・経理業務、システム開発、プロジェクトマネジメント等の題目に沿い、会社の諸先輩から基礎の基礎を教えていただきました。入社前の独学の段階では曖昧かつ断片的だった知識が、回を重ねるにつれ相互に結びつき、コンサルタントの仕事のイメージがどんどん頭の中に具体化されてきたという印象です。研修を通じての一番大きな収穫は、今後身につけていくべきスキルの概観を自分なりに把握できるようになったことだと思っています。
印象に残っている研修とその理由を教えてください。
プロジェクトマネジメント研修です。前半は座学形式で説明を受け、頭の中では理解できたつもりでしたが…後半に取り組んだ演習問題(「2ヶ月後に控えた引越しまでの作業工程表=WBSを作成する」)ではあえなく空回りしてしまいました。直後に解答を出す過程を実演していただき、その場で考えているとは思えないほど明快で無駄のない思考法に驚かされました。コンサルティングに必須とされるロジカル・シンキングの真髄を垣間見られたという点で、特に印象深い体験でした。
将来どのようなコンサルタントになりたいですか。ざっくばらんに抱負を聞かせてください。
信頼感のにじみ出るコンサルタントを目指します。自分自身が商品であると言われるこの業界では、目の前の仕事を着実に処理することはもちろん、クライアントからいかに仕事を任せてもらえるか、という点が非常に重要になってくるものと考えています。新人として当面は業務知識の習得に力を注ぐつもりですが、いずれは話し方や振舞い方をも含め、態度の端々にまでプロフェッショナルとしての意識を反映させるようにすることで、困難な課題も厚い信頼関係のもと解決していけるような人材を目標に置いています。
学生時代に何を勉強していましたか?
法学部に在籍し、公法分野(憲法・行政法を中心に、行政活動を規律する法やその周辺の研究)を中心に勉強していました。したがって、クロスフィールドが主に取り扱う会計・システム分野とは畑違いの学問ということになります。しかし、法学全般の特徴として高度の論理性と現実の問題解決に即したバランス感覚とが要求される点や、企業組織と行政組織が共通の考え方によって運営されている点など、いくつかの要素は業務コンサルティングにおいても示唆的な部分が多いのではないかと感じています。仕事にあたる上での引き出しのひとつとして大事にしていきたいです。
なぜコンサルティング業界に興味をもったのですか?
以前から「組織の動き方」に興味があり、問題意識を持っていたことが大きいです。学生時代に文化祭の実行委員長やサークル活動の運営役として活動していた際、一度立ち上がった計画がさまざまな理由から円滑に進まない場面を数多く経験しました。ひるがえって、似たような問題は世のあらゆる団体で発生し、それによって社会から大きな価値が失われているのではないか、と考えたのです。当初は組織の一員として課題に取り組むという選択肢も考えましたが、客観的な視点を持った第三者として新たな発想を提供し、プロジェクトのお手伝いをするコンサルティング業に注目するようになり、最終的にこの道を選択しました。
最後にご自身のアピールポイントを教えてください
素直であることかと思います。世間一般的にアピールといえるかどうかは分かりませんが、少なくとも今後成長していく上での武器になりうると考えています。勉強、修行の日々が続く中、多様な考え方を広く受け入れることが思考の裾野を広げてくれるかもしれません。また、過去にはそういった性格を評価され、助けていただいた経験もありました。チームを組み、協力してプロジェクトを成功させることが今後与えられた使命である以上、そのために欠かせない人間関係を築いていく上でも、まだ「不器用」ともいえるこの素質を良い方向に昇華させられれば、と思います。