本連載シリーズの3回目では、「固定資産システム」について取り上げる。
財務会計と固定資産は、資産(投資)と費用(償却など)の観点で深く結びついている。また、固定資産は事業遂行の上で必要不可欠なものであることはいうまでもない。固定資産システム導入を考える場合、会計の観点と固定資産管理の観点とを考慮する必要がある。
会計の観点から企業のシステム構成を考えた場合、固定資産システムは単独で運用するのではなく、財務会計システムと連係して運用していることが多い。さらに会計業務のみならず税務申告業務とも関連がある。
固定資産管理の観点からは、自社の業種・事業規模により管理対象固定資産数が異なることもあげられる。
次章からは、固定資産の取得から処分までのライフサイクルをふまえて、固定資産システムに関する選定のポイント・機能・導入時の検討事項を記載する。なお、リース資産の詳細な内容(リース債務管理を含む)は対象外とする。
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