現代のビジネスにおいて、システムは業務を効率化するための重要な要素であり、今や業務遂行に当たりシステムを利用していない会社は皆無と言っても過言ではない。
一般的にシステムを導入する場合、「①. 現状分析/課題抽出」⇒「②. 業務/システム要件定義」⇒「③. ソリューション選定」⇒「④. 設計/開発」⇒「⑤. 導入/移行」というステップで進み、この流れは基本的にどのようなシステムであっても不変だが、各々のステップで考慮するべきポイントは、導入するシステムの特性に応じて異なると言える。
本連載シリーズでは、毎回特定の業務領域に係るシステムをピックアップして、そのシステムの概要や基本的な構造を解説すると共に、そのシステムや業務領域の有する特徴から、導入時の考慮ポイントを執筆者の経験に基づき解説することで、様々な業務システムの導入を成功させるポイントを読者の皆様に共有することを目的とする。
連載初回である本稿では「財務会計システム」をテーマに取り上げる。
ここでいう財務会計システムとは「取引事象の記録(仕訳計上)」から「決算書類/税務申告書類の作成」までの制度会計 に係る一連の業務を遂行するためのシステムを指し、連結決算や管理会計に係る領域は対象外とする。また、ワークフローシステムは仕訳計上の一手段とも考えられるが、本稿における財務会計システムには含まないものとする。
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