昨今、企業経営に大きく影響を与えるITですが、企業におけるIT管理の方法は、その企業の内部環境や外部環境により千差万別です。
筆者の経験上、従業員規模100人未満の中小企業では積極的にIT管理を行う企業は少なく、どちらかと言うと、IT管理は本業の片手間で済む仕事、と位置付けられ重要視されていない傾向があります。
そのような企業においては、自社にITの専任部門を持たず、都度適切な担当者がITの対応をしている「ゼロ情シス」や特定の担当者1名で対応している「一人情シス」体制が当たり前となっています。
そこで本書では、「ゼロ情シス」「一人情シス」企業におけるIT管理の実態を、筆者のプロジェクト現場での実体験や2016年度 中小企業白書(※)を参考に紹介し、抱えるリスクや今後の取り組みについて考察していきます。
自社にITの専任部門がない中小企業の経営者や、本業の傍らIT管理業務を兼任している担当者の方には、是非ご一読いただければと思います。
※中小企業の育成・発展を支援する経済産業省の外局として設置された中小企業庁が毎年発行している白書。中小企業基本法の規定に基づいて中小企業の動向等を国会に報告する目的で作成している。
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