昨今の購買業務は、単なる部材やサービスの購買業務の遂行だけではなく、多様な要求に応えることが求められています。
購買コストを削減する一方で、高品質を維持しつつ、安定的な調達の実現が要求されています。購買部門はこれらの要求に応えるため、購買業務の改革推進が急務となっており、既に多くの会社が取り組んでいる状況にあるといえます。
しかしながら、期待した効果を享受できていない会社が多いのではないかと考えられます。こうした会社には、3つの傾向が見受けられます。
① 施策のつまみ食い(部分最適):ハウツーの施策を多く考え出し、その中で実現可能そうなものを実行しているケース。このやり方は、即効性がありますが、根本的な取組みになっていないため、継続的な成果が得られない事態となります。
② 現場丸投げ:購買部門に限定した取組みになっているケース。購買部門内でのコスト削減(オペレーションの効率化)については以前から手が付けられていますが、全社改革として社内の全ての事業および部門を巻き込んで進められていないため、本来の成果が得られない事態となります。
③ 短期リバウンド:一定のコスト削減の成果が出たところで満足してしまい、改革を止めてしまうというケース。その結果として、数年後には元の状態に戻ってしまう事態となります。
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