銀行のwebサービスを利用して、1日に数回、人手によって実施している為替予約業務を、WinActorによって自動化する
事例紹介Works
【事例紹介】
為替予約業務へのRPA導入プロジェクト
システム導入・DX推進
プロジェクト課題、背景
外貨建て取引に係る為替予約について、これまでは銀行が提供するWebサービスを利用して人手対応で締結していましたが、グループ会社からの業務移管に伴って、成約件数が増えて作業負荷が高まる見込みであったため、RPAの活用を検討することにしました。
また、この業務への導入結果を以て、今後のRPA導入方針を決定する方針でした。
提案、進め方
- まずはPOC(Proof Of Concept)として、WinActorで銀行のWebサービスを操作可能であるかを検証したり、他RPAツールとの比較を実施したりした上で、導入の意思決定を行っていただきました。
- 通常のシステム開発とは異なり容易に修正可能である、というRPAの特徴を生かし、要件定義に時間を掛けずに簡易な業務ヒアリングだけを行い、プロトタイプとなるロボットを作成しました(所要工数:1週間程度)。
- 業務担当者にプロトタイプによる処理結果を確認してもらい、処理の修正や詳細要件の取り込みを行いました(所要工数:1週間程度)。
- クライアントの社員に対してWinActorの開発トレーニングを行い、ロボットの保守に必要な開発ナレッジ・スキルを習得してもらった上で、作成した為替予約ロボットの運用と保守を引き継ぎました。また、引継ぎに併せて、RPAの開発ガイドラインや開発規約なども作成しました。
効果
- コスト増の抑制
- グループ会社からの業務移管に伴う業務量の増加によって、当初は担当人員の追加採用もやむを得ないと考えていましたが、RPAを導入することによってそれが不要になり、人件費の増加を抑制することが出来ました。
また、運用、保守を内製化することにより、RPAのランニングコストも低く抑えることに成功しました。
- 為替予約の適時実行
- これまで、1日に数回、担当者の手が空いた時に為替予約を締結していましたが、RPAを導入することにより、15分に1回、定期的に締結することが出来るようになり、営業担当者による為替予約の発注から締結完了までのタイムラグを最大で15分までに短縮することが出来ました。